【アレルギー】
猫アレルギーについて

猫アレルギーについて

猫アレルギーの症状

猫アレルギーの症状は、くしゃみや目の痒みなどの軽い症状から、場合によっては死に至る重い症状まで様々です。 多くの猫アレルギー患者は軽い症状を呈しますが、もともとアトピーなどアレルギー体質の人は猫アレルギーにもなりやすく、症状も重くなりやすいと言われています。症状は部位ごとに大きく分けると以下の5つが挙げられます。

  • 目:痒み・充血
  • 鼻:くしゃみ・鼻水・鼻づまり
  • 喉:せき・違和感・痛み
  • 皮膚:痒み・赤み・腫脹・蕁麻疹
  • その他:呼吸が苦しい・喘息・アナフィラキシーショック

猫アレルギーの原因物質

猫アレルギーのアレルゲンは、Fel d という名前のタンパク質で、Fel d is domesticus(=家猫)が語源です。Fel dは、猫のふけや汗、唾液、涙、肛門腺分泌液などに含まれていて、現在わかっているもので合計8種類です。ちなみに、猫の毛自体は Fel d を含みませんが、猫はグルーミングで体を舐めるので、唾液に含まれる Fel d が毛に付着してアレルゲンとなります。また、Fel d は花粉等に比べて粒子が細かく空気中に舞いやすいので、猫に触れなくても同じ空間 にいるだけで症状が出たりもします。サイベリアンなど、症状の元凶であるアレルゲンの生成が少ないと言われる猫もいます。

あくまで、「アレルギー物質の発生が少ない」猫達なので、アレルギー反応が完全に出ないわけではないため注意が必要です。

猫アレルギーと上手に付き合うために

  • 定期的にブラッシングする 同じ目的で、シャンプーやぬるま湯で湿らしたタオルで拭くことも有効です。
  • 猫をシャンプーする
  • 猫のベッドやトイレを清潔にする
  • 寝室に猫をいれない ペットと一緒に眠ることは、寝ている間もずっとアレルゲンに触れ続けることになるため、症状の悪化に繋がりかねません。
  • 布張りの家具は避ける Fel d は布に付着しやすいので、布張りの家具やカーペットを除去したり、例えばソファーには猫を乗せないなど、なるべくアレルゲンが残留するような機会を少なくする工夫が必要です。
  • HEPAフィルター付きの掃除機・空気清浄機を使う Fel d は空気中に舞いやすいので、HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)という細かい粒子の捕集に強いフィルターを用いた掃除機や空気清浄機を使うことは非常に効果的と言われています。
  • 猫に触れ合う用の服をわける
  • 部屋を清潔に保つ 中でも、毎日の掃除機がけのほか、スチームクリーナーの使用が効果的だと言われています。 スチームクリーナーは特に、胞子、ダニ、ペットの毛、その他くしゃみの源となるものすべてを吸着します。 布製家具やカーペットにも有効です。
  • オスよりもメスの猫、そして毛が短いもしくは抜けにくい猫を選択する オスの猫の場合は、去勢手術がアレルゲンを有意に減少させることが証明されています。 オスの猫を飼っていてアレルギー症状がひどいという方はぜひ獣医さんに相談してみてください。
  • 猫の立ち入り禁止区画を作る アレルゲンが飛びちらないよう、猫専用の区画を作ることも効果的です。
  • 猫を触った手で目や鼻を触らない
  • こまめに手を洗う
  • 舐めさせない

★症状が急に変わることもあります。 疑問な点や困った事がありましたら、 なるべく早目におたずねください。