外耳道炎について
外耳道(がいじどう:耳の穴のこと)炎は、外耳の皮膚に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。外耳道の皮膚炎とも言えます。
耳そうじのし過ぎや、爪で引っ掻くことで外耳に傷をつけてしまうと、そこから細菌に感染しやすくなります。その他「水泳、入浴などにより耳に水が入ってしまった場合」「シャンプーなど薬剤が耳に入ってしまった場合」「耳垢のたまりすぎの場合」などが原因で起こる事があります。
外耳道炎はどのような症状ですか?
- 耳に触れたり、引っ張ったりすると、痛みがひどくなります。
- 少し口を動かすだけで、耳の痛みがひどくなります。
外耳道炎はどのような治療をするのですか?
これは「細菌性」と「真菌性」によって治療方法が異なります。
<細菌性の場合>
抗生剤の点耳薬 もしくはステロイド・抗生剤の軟膏
来院して 耳の消毒、洗浄
炎症がひどい場合は抗生剤の飲み薬
だいたい5~7日間で治ります。
<真菌性の場合>
抗真菌剤の軟膏
ステロイド軟膏は真菌を悪化させてしまいます。
来院して耳の消毒、洗浄
これが確実に治る方法です。頻回に行ったほうが早く治ります。
炎症がひどい場合は抗真菌剤の飲み薬
細菌性に比べ治りにくいので地道な治療が必要です。
早くて1週間、長いと数ヶ月かかることもあります。
外耳道炎の治療中の場合、注意点は何ですか?
- 耳を触ることは、ひかえてください。これも重要な治療の1つです。
- 今後は耳かきをする場合 清潔な綿棒を用いるようにしてください。
※竹や金属の耳掻きは雑菌がついているのでおすすめしません。 - イヤホンをするのは、ひかえてください。
- 入浴、シャワーの際 耳に水やシャンプーが入らないようにしてください。