インフルエンザ予防接種について
インフルエンザは、毎年12月中頃から春先にかけて流行します。予防接種により、インフルエンザウイルスの感染を完全に防ぐことは出来ませんが、ウイルスに感染しても重症化防止に有効といわれています。
ワクチンの効果が現れるまでに、2~4週間ほどかかりますので、早めの接種をおすすめします。
インフルエンザ接種Q&A
- ワクチンの効果の持続期間は?
- 接種後2週間から効果が現れ約6ヵ月間続きます。
- インフルエンザの予防接種は 毎年打った方がいいですか?
- 打ったほうがいいです。なぜなら、ワクチン の効果が半年間しかないこと。また、流行が 予想されるウィルスのタイプが毎年変化する 為、ワクチンの内容が毎年 異なるからです。
- 効果的な接種時期は?
- 10月~11月末まで、遅くとも12月中旬 までには済ませてください。
- 2回接種する場合の接種間隔は?
- 効果的な接種間隔は4週間です。13才未満は最低でも2週間あけてください。
(13才以上の場合は最低1週間です)
- ワクチン接種の時に飲んでいては いけないお薬はありますか?
-
- 免疫抑制剤 ステロイド
⇒ワクチンの効果が減弱してしまいます。 - アスピリン
⇒副作用(ライ症候群)が出やすいです。
抗生剤、感冒薬はOKです。
- 免疫抑制剤 ステロイド
- 他の予防接種との接種間隔は?
-
- インフルエンザが先の場合。
次のワクチンは6日以上あけてください。 - インフルエンザが後の場合。
◆生ワクチン(ポリオ 麻疹 風疹 水痘 おたふく BCG MR ロタ)が先なら、27日以上あけてください。
◆不活化ワクチン(Hib 肺炎球菌 三種混合 日本脳炎 A型肝炎 B型肝炎 破傷風ヒトパピローマ 狂犬病)が先なら、6日以上あけてください。
- インフルエンザが先の場合。
- 卵アレルギーの子供にワクチンを接種してもよいでしょうか?
- 鶏卵の二次製品を食べているお子さんは、安全に接種できています。
- 気管支喘息の方にワクチンを接種してもよいでしょうか?
- 予防接種前の2週間、喘息発作がなければ大丈夫です。もし発作が起きてしまったら発作後2週間以上経ってから接種するようにします。接種後は、発作がでないことを確認するために院内で30分間待機が必要です。
- 妊婦、授乳婦の方への接種は?
- 当院では妊娠 14週以降(安定期)の妊婦の方に接種しています。妊娠初期で接種希望される方は、産婦人科に御相談ください。
妊婦のお母さんが予防接種を打つと、母子ともに免疫を獲得できます。胎児へも抗体が移行する為、出生後の乳児の感染防御、重症化の防止のメリットがあります。胎児への影響は、自然発生的なリスクと変わりません。お母さんの副反応の発生率は、非妊娠時と変わりません。
授乳婦の方は問題ないです。お乳を飲んでいる赤ちゃんに影響はありません。出産後すぐにも接種可能です。ワクチン接種後の避妊も必要ないとされています。
- 生後何ヵ月から接種することができますか?
- 生後6ヵ月以降から可能です。
- もし予防接種の前に、他の病気にかかってしまったら?
- 罹患した疾患が軽症なら症状が回復すれば接種できます。
突発性発疹症、手足口病、伝染性紅斑は、治癒後1~2週間に接種できます。
麻疹、おたふく、水痘、風疹は治癒後、約2~4週間に接種できます。