嗅覚障害
原因
原因不明の場合も多くありますが、副鼻腔炎(ちくのう症)、アレルギー性鼻炎、鼻茸(鼻の中にできるポリープ)、かぜ、インフルエンザ、頭部外傷が主な原因となります。
嗅覚(におい)について
においは鼻の中のすべての場所で感知しているわけではなく、脳に近い鼻の上の方(嗅粘膜)でのみ感知しています。また、においがわからなくなると、味の感覚も鈍ってしまいます。
検査
- 内視鏡検査
鼻の中を内視鏡カメラで詳細に観察します。 - 画像検査
レントゲン検査や、場合によってはCT検査を行います。 - アリナミン検査
アリナミン液を注射して、ご自身の息からその成分のにおいを感じ取る検査です。その結果からにおいの回復の見込みを推測します。
当院での治療
- においの障害の原因となっている病気の治療を行います。
- ステロイド点鼻治療 粘膜の炎症や腫れを抑える効果の大きいステロイドを点鼻します。
- ビタミン剤や神経代謝活性剤を内服します。
経過
アリナミン注射検査でにおいが感知できれば、改善の見込みがありますので、上記の治療を積極的に行います。治療期間が2~3ヶ月におよぶこともあるので、すぐに改善しなくても、あきらめずに治療を続けましょう。