急性感音性難聴とは

突然に起きる原因不明の感音性(きこえの神経が悪くなる)難聴です。

きっかけは?

肉体的・精神的に疲労がたまっていたときに起こりやすいです。
例えば、かぜをひいていたり、寝不足や多忙な生活が続いたときなどです。

原因は?

ウィルスの感染内耳の血液循環障害といわれています。

  • ウィルス感染説(炎症が起きる)
  • 血液循環障害説(血液の流れが悪くなる)

耳の中の構造

耳の中の構造

症状

  • 片側の耳がボーっとする、つまった感じがする。
  • 片側の耳が聞こえなくなった。
  • 耳鳴りがする。
  • 自分の声が響く。
  • めまいがする。

治療

  • 飲み薬(循環代謝改善薬・ビタミン剤・ステロイド剤)。
  • 点滴(循環代謝改善薬・血管拡張薬)。
    ※点滴は治るまで、できるだけ多くやったほうが治りはいいです。

治りやすい場合

  • めまいがない場合。
  • 難聴が軽度の場合。
  • 難聴が低音のみの場合。
  • 治療開始が早い場合(特に2週間以内)。
  • 年齢が若い場合(50歳未満)。
  • 糖尿病などの合併症がない場合。

その他

  • 治療開始のタイミングが重要です。
    治療開始が遅い場合(3週間以上)は治りが悪くなるとされています。
  • 5~8割ぐらいの方はよくなります。
    ※5~10%の方がメニエール病になるとされています。
  • 一度よくなっても再発することがあります。
急性感音性難聴