耳管通気療法
狭くなった耳管を広げ、鼓膜の奥の鼓室というところに直接空気を送る治療法です。耳管とは、耳と鼻をつなぐ通り道で、中耳の換気と圧の調整をする働きをしています。通常は閉じていますが、あくびをした時、食事をした時、唾を飲み込んだ時などに開くようになっています。
この動作が何らかの原因で正常に働かなくなってしまった時、
- 耳が詰まった感じがする
- 聞こえが悪くなる
- 自分の声が響いている感じがする
というような症状が現れます。
当院では、鼻処置を行った後、症状に合わせ、必要だと判断した方に通気療法を行います。
実際の方法
カテーテル法
大人の方に適応した方法です。耳管カテーテルという細い管を、片方の鼻から挿入し、鼻の奥にある耳管の入り口に当て空気を送ります。この時、力が入ってしまうと痛みが強くなるので、なるべく力を抜いていてください。
ポリッツェル法
お子様に適応した方法です。ポリッツェルという風船のようなゴム球を使い、痛みはほとんどありません。片方の鼻にポリッツェル球の先を挿入して、医師に指示された言葉を繰り返し言ってもらいます。その時に空気を送ります。